引っ越し作業は終わりましたが、まだ中途半端なページがあります。お申込み等は可能です。

生活習慣・疾患と発声

声に関する症状 1-4

飲酒・喫煙と発声

 飲酒・喫煙が発声にどう影響するか、個人的な見解を示しておきます。しゃがれ声/ハスキーボイスの獲得を目指して飲酒喫煙をすることは話としてよく聞きますが、これ自体は悪いことではないと言えます。実際に飲酒・喫煙が好きな歌手はいるし、それが原因で発声できなくなった、という話も耳にはあまり入って来ません。個人的見解はこうです。
 ①影響が出るのは「声色の変化と低音化」
 ②問題となるのは「重度では病気に」
 ③問題がないのは「高音の発声」

 音色は実際にハスキー寄りに変化します。そして声帯が炎症している状態で酷使したり、飲酒・喫煙の度が過ぎると、前出の「声帯ポリープ」や「ポリープ様声帯」になる可能性があります。ですが、音色はいわば「ポリープ様声帯だからこそこの音色が出るもの」でもあるので、発声がままならないなどの重症な状態でなければ、ポリープ様声帯は適度に保持しても良いもの、と言えます。(とあるお医者さんのブログでも同じ見解を見かけましたが、個人的見解だし程度問題かと思います)
 それから音域に関してですが、「飲酒・喫煙をしたからと言って必ず高音が出なくなるものではない」と言えます。「声は低くなる」ことは確かだと思います。「ポリープ様声帯」になると声帯がむくんで肥大化し、疑似的に声帯が大きく/長くなります。健常時の音域よりも低い音程が出るのは、実例としても確認できるし、理論的にもギターやピアノの低音弦を考えれば理にかなっていると言えます。低音域は低くなりますが、高音域はどうでしょうか。高音に関しては「地声発声に関しては低音域に低くなった分だけ高音域も下がる可能性があるが、裏声発声が上手くできるなら影響がない」のかなぁと考えています。地声と裏声はそれぞれ違う筋肉で発声しています。ギターやピアノで言えば、ポリープ様声帯で低くなるのは低音弦だけで、高音域を裏声で発声できるならば、それはまた違う弦を使うことになる。というイメージです。ミックスボイスは地声・裏声の筋肉がバランス良く使えている状態ですので、「地声の弦」が低音化したとしても、「高音の弦」でカバーできることになります。
 ただ、実際にポリープ様声帯になって声が変わった人のビフォーアフターの発声データを取っている訳ではないので、まだ聞いた話と理論値による推測の域を超えることができません。これに関しては今後も情報収集して考察を深めたいと思います。

逆流性食道炎ぎゃくりゅうせいしょくどうえん

 最近多く見られ、厄介なのがこの逆流性食道炎です。胃酸が食道まで逆流してしまい、その酸が食道を焼いてしまう現象です。胸やけの不快感、酸っぱさ・苦さを感じるゲップなどの症状がありますが、それが声帯周辺にまで及んでいる場合は声帯も酸で焼けますので、声はかすれたりしゃがれたりします。実は僕もこの症状を抱えていて、実際に発声に影響があった時期がありました。普段声帯を酷使していない・発声がウィスパーを多用しないのに声がかすれている人で、胸やけの症状がある人は逆流性食道炎を疑ってみてください。
 対処法は、僕は病院で胃酸を抑える薬を貰いましたが、それは胃潰瘍いかいようの治療にも使われるような強い薬なので肝臓かんぞうへの負担も大きなものでした。症状が落ち着いた後は市販の胃薬でも十分でしょう。そしてもっと手軽に胃酸を抑える方法があります。胃酸は「酸」なので酸性です。お菓子作りにも使う食用の「重曹」はpH/ペーハー値で反対のアルカリ性の性質を持つので、それを少し水に溶かして飲むだけで酸性を中和してくれます。実際に僕は夕方に胃酸が良く上がってくるので、酷くなる前にその場で「重曹水」を作って飲みます。分量はコップ一杯に対して小さじ半分~1杯くらいだと思います。(結構適当です笑) まぁそもそも逆流性食道炎にならないように食事や生活習慣を見直しましょう。この方法については割愛します。

関連症状:喉頭肉芽腫こうとうにくげしゅ

 声帯ポリープと似たような形状の腫れが声帯後方の突起部に見られる、喉頭肉芽腫こうとうにくげしゅという症状があります。炎症性の腫瘤しゅりゅうと言い、良性の疾患で腫瘍しゅようではありません。ポリープと同じように無理のある発声がきっかけでできる他、この逆流性食道炎が原因でできる可能性もあるとのことです。

咽頭いんとう・喉頭こうとう ガン

 症状の現れ方に関しては、どこに悪性腫瘍しゅようがあるかで変わるようです。咽頭いんとうがんといっても「(1)上咽頭じょういんとうガン (2)中咽頭ちゅういんとうがん (3)下咽頭かいんとうがん」、喉頭こうとうガンといっても「(4)声門上部がん (5)声門がん (6)声門下部がん」、というふうに分けられます。大雑把に見れば、発症の位置が上部の上咽頭がんなら目・耳・鼻などに異常が見られ、位置が下がるにつれて嚥下えんげ時の痛みや血痰けったんが。声帯に近ければ、声のかすれ=嗄声させい・呼吸困難・誤嚥ごえんなどが現れるという認識で問題ないかと思います。
 声のかすれに関しては「声帯結節」「声帯ポリープ」「ポリープ様声帯」でも見られる症状です。これら3つの病気と同じ・もくしは延長線上にあるような症状になりますから、発見が遅れないように異常があったらすぐ調べてもらいましょう。

コメント