「読んで学ぶシリーズ」-音感編-
『自分が今どういう状況で、どんな解決策が有効なのか』の判断が的確にできる人は、自分で情報収集をしつつ、練習という名の実験を繰り返し、感覚と理論をリンクできれば、自力で問題解決に辿り着くことができます。そんな人たち向けのシリーズです。
音感いろいろ9つ紹介
「音感」と言っても実はたくさんあります。一般的に想像される音感とは「音高音感」であり、音の高さに対する感覚です。が、「リズム感」は音の長さに対する感覚だし、ボイトレで大事になるのは音の質に対する「音色音感」です。
そのほか、ここでは一般的に解説されることのないものまで細分して網羅し、個人の特性による音感の現れ方に至るまで解説していきます。
(現状は一覧のみです。)
1.ピッチ感
音高・音程。誰しもが想像する音感は「音程が良いかどうか」。音階音感と微細なピッチ音感は別。
2.リズム感
音価・(音長)。独立しがちだが音感の1つに数える分類も可能。点のタイミングに敏感かどうか。
3.トーン感
音質・音色。一般的に認識されないがボイトレに必須な音感。音色の違い・変化に敏感かどうか。
基本の3音感
上記3つは音感の基本的な3つとなり、それぞれ「横:縦:奥行/X軸:Y軸:Z軸」に充てて考えることができます。
X軸:リズム感
Y軸:ピッチ感
Z軸:トーン感

ボイトレは、音色に対する鋭い音感と、自由な声色を持つことがゴール。僕がボイトレの軸にしている「5つの歌声成分」はそれを直接鍛えられるし、歌声の完成形の材料そのものでもあるために一石二鳥な存在。
ラウドネス感
物理的な音量。音量(dB/デシベル)の感覚は、危険回避の本能として誰しもが敏感に持つ。変化を作れるかが重要。
↑ここまでは「基礎音感」であり、↓ここからは「複合音感」と呼ぶことができる。
ダイナミクス感
音楽的な音量変化。狭義では音量の変化による抑揚を指すが、広義では音色変化や、音程変化・跳躍も含む。
グルーヴ感
ノリ・うねり。:リズムの点を線で繋いで、どんな波を作るか。ピッチ・音色・音量などに変化を起こす重要な起因。音感<音楽感=音楽センスの性質が強い。
ハーモニー感
日本語では「和声感」。いわゆる「ハモリ」のための音感。“釣られない”ための音感でもあるし、同じ「ド」でも、コードが違えばその役割も変わるため、それを感じる感覚。
音像感
音の視覚化。音量・音質・音の動きを視覚的なイメージに変換して捉える感覚。視覚優位の人は敏感であり有効的。
定位感
音の空間的位置。空間のどこに位置して聴こえるかの感覚。ステレオのL・R。上下方向は音高により定位される。
個人差の正体
これらの様々な音感は、個人によって当然のように差が生じますが、
抽象化:例え話などが得意な人ほど「基礎音感」に対してつまづきやすく、
具体化:世間話などが得意な人ほど「複合音感」が上手く扱えない傾向が出ます。
こういった部分まで解説していきます。

